先日、コチラの本を読みました
ゴリラの森、言葉の海 山極寿一・小川洋子 / 新潮文庫
野生のゴリラを通じて、ヒトは何者かを
見つめる一冊
難しいことはわからないけれど、
森の本を続けて読んでいたので、
もう少し森シリーズに触れてみようと思って購入
読んでみると、森というよりも
ゴリラの生態を通じて、色々考えることが
出来る一冊でした
ゴリラは、チンパンジー・オランウータンと同じ
ヒト科でサルの系統とは違うのですね
しかも、このヒト科の霊長類は、
人間のように声を出して笑うとか。。
今のご時世だからか、
ゴリラの社会が少し羨ましくもあり
例をあげると、(ネタバレ)
-ゴリラは身体のハンディを悲しんだり
卑屈に思ったりしないで
今ある身体を十二分に使って遊びを楽しむ
過去の自分と今の自分を比較しないし
相手と能力が違うということを前提にして、
それを確かめ合いながらルール化する
しかも、お互いが楽しくないといけないルール
-のぞき込み行動
2頭のシルバーバック(←大人のオスゴリラ)が
ぶつかりそうになると若いオスゴリラが仲裁に
くる。しかも、手を出さずに、お互いの顔を
のぞき込んで喧嘩を収めるという
シルバーバック側も、自分たちも実は喧嘩を
したくないけど、メンツがあるから引くに
引けない
誰かに仲裁に来て欲しいから戦うふりをしたり
両方のメンツを保つために勝者を作らなかったり
ゴリラの社会では、仲間に頼らないと
自分だけでは物事を解決できないってことが
周知の事実になっているのだと思う
ここにあげた例って、今の人間社会に
すごく大事なことなのではないかと、
振り上げた拳は下ろしにくいけど、
第三者の、のぞき込み行動で、暴力無しで
解決できないものだろうかと、、、
まずは、自分の中で真似できることは
していきたいなぁと思いました
ゴリラの生き方、カッコイイ!!
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